現役自動車板金塗装のプロに聞いた修理完了後の仕上がりチェック方法

Category : 自動車

凹みや傷などで、自動車ボディーリペアーに出された経験をお持ちの方も結構いると思います。

その時、修理が完了して引取時にキチンとチェックされましたが?

殆どの方が見方も分からず、何となくや、いわゆる『ざっと』としかチェックしていないのでは無いでしょうか。


※板金やさんではわざわざ見方など教えてくれません(再修理は絶対に避けたい)


ここでは現役自動車板金の腕利き職人さんに聞いたチェックの方法をお伝えします。



板金塗装に関してのチェック項目はおおまかに4つ


1.修理箇所の色は合っているか

傷にしても、凹みにしても最終的には必ず塗装を行います。

例えば運転席のドアの真ん中に凹みや傷があった場合、普通は凹みや傷を直した後、そのドア一枚を塗ります。難しい色(ホワイトパールやシルバーなど)の場合そのパネルの両隣のパネルまで塗る場合があります(ボカシ塗装)

ちなみにボカシ塗装とは、両隣のパネルとの違いを100%無くしグラデーションのように両隣のパネルを塗ります。合計3枚塗ると言うことです。

今回の場合リヤドアで例えるならば、リヤドアの右側はフロントドアと100%同じ色、左側はリヤフェンダーと同じ色になります。

※ ↓ イラストの黄色い矢印の箇所が同じ色

※ちなみに色は途中でボカシますが、トップコートクリヤー(透明)は一枚丸ごと塗ります。

     

           (リヤドアとフロントフェンダー)

   

これをもしボカシ塗装をしなかったら・・・

bokasitosou

これだと確実にクレームです。

これらを踏まえてチェック方法を説明します。

★出来れば直射日光をあてた場合と日陰の2カ所で見るのが理想

①近くで見ても違いは分かりにくいので、車の側面全体が見渡せる距離(3メートル前後)まで離れる。

②その距離を保ちながら前から後まで何度か移動を繰り返す。(患部と両隣のパネルから目を離さず)

③ボカシ塗装をしているパネルの真ん中辺りが黒ずんでいたり黄ばんでいたりしないか(ボカシの失敗例)

だいたいこの位チェックしておかしいと感じなければとりあえずOKだと思います。

2.へこみはキチンと直っているか

手抜き修理の場合、キズを直しただけで浅い凹みになる場合もあります。

ここでも運転席ドアの仕上がりを見る場合とします。

★直射日光が当たっていると見にくいので車を日陰に持って行く

①自分の体がフロントバンパーの端っこに触るぐらいの位置から患部を見て異常が無いか見てみる。

②リヤタイヤの辺りでボディーに体をくっつけて患部を見て異常が無いか見てみる。 

                  

                 ボディーに景色を移すことが大事!

3.患部周辺の表面に異常はないか

①凹みやキズが有った箇所付近間近で見てペーパー跡が残ってないか

②塗装したパネルにピンホールやハジキ(1㎜前後の穴見たいなもの)がないか

③塗装面がみかん肌になってないか(文字通りです。廻りと比べて異常なければOK)

※ペーパー跡に関しては1~2週間して再度確認する(塗料やパテが痩せ始まる時期)

4.パネルとパネルの隙間が一定になっているか(建て付け)

少し大きな事故やパネルを交換した場合は必須です。

このとき開け閉めも異常ないかチェック。

※修理していない反対側と比べることをおすすめします。


最後に

素人でチェックする項目としては十分ではないかと思います。

また、引取時に恥ずかしくってチェックできない場合でも、自宅に帰ってからでも遅くはないのでじっくりチェックしてみましょう。

ちなみにここの板金やさんでは半年くらい(非常にアバウト)はクレームとして見てくれるそうです。

但し、人間が行う事に完璧は無い(直す側もチェックする側も)と思います。ごくまれな話ですが新車から色が違ってたこともあったそうです。

ヤカラ的な事を言わない限り殆どの板金やさん(ディーラー)では再修理を含む何らかの対応をしてくれると思うので遠慮せず勇気を出して言ってみましょう。








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