仕事の関係で 自宅のWindows PCを宅内はもちろん外出先からもiPadでリモート操作出来ないといけない必要性が出て来ました。
できるだけ追加の費用は無しで(^^)
まず最初に試したのが「Chromeリモートデスクトップ」
接続自体は簡単だったのですが、Magicキーボードのタッチパッドやマウスから右クリックが出来ない(タッチパネルはOK)など、使い勝手が悪すぎました(~_~;)
安定感が良かっただけに残念( ; ; )
つぎに試したのが「Windowsリモートデスクトップ」宅内(同一ネットワーク内)だと問題なく接続でき、右クリックもOKで喜んでいたのですが、外出先から接続出来ないという致命的な問題発生!!
今回これをなんとか無料で解決出来たのでメモ。
当方のインターネットPC環境
- eo光ネット1ギガコース(グローバルIPアドレス)
- Windows10 Pro バージョン 20H2
- ルーターが「ホームIPロケーション」に対応している(Aterm8750)
- iPad Pro 11インチ(第2世代)+ Magic Keyboard + Bluetoothマウス
⒈ グローバルIPアドレス
現在契約中の eo光ネット1ギガコース が、グローバルIPアドレス(動的IPアドレス)とのこと※プロバイダで要確認。
2. 操作される Windows10 のPC(ホスト or サーバー)
HOMEエディションはリモートデスクトップに対応していないのでProを使用(裏技がない事はない)
3. ルーター NEC AtermWR8750N(古いけど現役)
グローバルIPなどの動的IPアドレスをルーターの「ホームIPロケーション」機能を使って特定のアドレスに擬似固定するため、この機能が付いたルーターが必要。
4. 操作する機種(クライアント)
Appleの新年セールで手に入れた代2世代の iPad Pro 11インチ と Magic Keyboard と 家にあった Bluetoothマウス これらで自宅のパソコンを操作します。
操作されるPC側の設定とIPアドレス確認
グローバルIPアドレスが確認できたら操作される側のPCから設定していきます。
① リモートデスクトップをON
設定
↓
システム
↓
左側の[リモートデスクトップ]
↓
リモートデスクトップをオンにする
② PCのリモートデスクトップのポート番号を既定値3389からセキュリティUPのため別の番号に変更
レジストリエディター(検索窓にregedit)を開く
↓
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server\WinStations\RDP-Tcp
までたどる(エディターのアドレスバーにコピぺすると素早く行けます)
↓
右側の[PortNumber]をWクリック
↓
10進数に切り替え規定値の3389をお好みに変更。
※1024以下はシステムで使うので利用出来ません。10000以上の大きめの数値に変更するのが良いらしい。(例:45867)
↓
再び16進数に戻してレジストリエディタを閉じる
③ 設定したポート番号をWindows Defender ファイアーウォールで許可する
設定
↓
更新とセキュリティ
↓
左側の[Windowsセキュリティ]
↓
ファイアーウォールとネットワークの保護
↓
詳細設定
↓
左側の[受信の規則]
↓
右側の[新しい規制]Wクリック
↓
カスタム → 次へ → すべてのプログラム → 次へ
↓
プロコトルの種類 → TCP
ローカルポート → 特定のポート →(例:45867)
リモートポート → すべてのポート
↓
次へ
↓
そのままで 次へ
↓
接続を許可する→ 次へ
↓
ドメイン、プライベート、パブリックにチェック☑
↓
規制に名前を付ける(例:カスタムポート許可)
↓
完了
↓
PCを再起動
④ 自宅 Windows PC に割り当てられているIPアドレスを調べる
設定
↓
ネットワークとインターネット
↓
左側の[状態]
↓
プロパティ
↓
下方にスクロール
IPv4アドレスの値が現在PCに割り当てられているIPアドレス
例:192,168.0.5
※後で必要になるので控えておく。
ルーター NEC AtermWR8750Nの設定
①[ポートマッピング]設定
クイック設定Webを開く
↓
左側[詳細設定]
↓
左側[ポートマッピング設定]
↓
追加
↓
LAN側ホスト → 先程控えたPCのIPアドレスを入力
(例:192,168.0.5)
↓
プロコトル → TCP
↓
ポート番号 → anyのチェックを外す → PCに設定したポート番号入力
(例:45867)
↓
優先度 → 1
↓
設定
↓
前のページに戻る
↓
追加
↓
LAN側ホスト → 先程控えたPCのIPアドレスを入力
(例:192,168.0.5)
↓
プロコトル → UDP
↓
ポート番号 → anyのチェックを外す → PCに設定したポート番号入力
(例:45867)
↓
優先度 → 2
↓
設定
↓
前のページに戻る
↓
左側の[保存]クリック
こんな感じになってればOK!
②[ホームIPロケーション機能]設定
左側[詳細設定]
↓
その他の設定
↓
1番下にある[ホームIPロケーション機能]使用するにチェック☑
↓
右下の[設定]→ 左上の[保存]
↓
左側[情報]→ [現在の状態]
↓
ホームIPロケーション名に表示されたアドレスを控えておく
iPad(iPhone)の「RD Client」の設定
「RD Client」を起動
↓
右上の「+」をタップ
↓
[PCの追加]をタップ
↓
PC 名 →
外出先から操作する場合、先程コピーしたアドレス+PCに設定したポート番号を入力。
※宅内用は後ほど説明します。
ホームIPロケーションのアドレス+コロン+ポート番号
(例)XXXXXXXX.home-ip.aterm.jp:45867
↓
ユーザーアカウント → ユーザーアカウントの追加
※Windows10ログイン時のユーザー名やメールアドレスなどを入力
↓
ログイン時のパスワードを入力
※パスワードを設定していない場合もあると思います。
その場合に限りは次の設定が必要。
スタートボタン横の検索窓を使って[コントロールパネル」を開く[システムとセキュリティ]→[管理ツール]→[ローカルセキュリティポリシー]→[ローカルポリシー]→[セキュリティオプション]→ リストから[アカウント:ローカルアカウントの空のパスワードの使用をコンソールログオンのみに制限する]を探してWクリック →[無効]
↓
フレンドリ名 → アプリで表示される名前(任意)
※ Windows-PC(外出先から) など
↓
保存
以上で外出先からのリモート操作設定は完了です。
宅内(同一ネットワーク内)の場合:
上記の設定から、PC名のところをWindowsログイン時の正確なPC名やIPアドレスに変更するだけで接続可能です。
(例:HOME-PC や 192.168.0.5 など)
毎回変更するのも面倒なのでフレンドリ名に(ホームネットワーク内)として新たに設定しておくと便利です。⬇︎
外出先からIPadで接続&操作してみます
自宅でテストするので、iPadのWi-FiをiPhoneのテザリングに切り替えて外出時と同じ環境で行いました。
「RD Client」を起動
↓
[ Windows-PC(外出先から)]をタップ
↓
無事に接続できました!
完全にWindowsのノートPCです(笑)
↓
↓
終了する時
画面上部の真ん中アイコンをタップ
→ 各PCサムネイル右下の[X] or [すべてのPCを切断]
以上です
最後に
実はWindowsリモートデスクトップが外出先から繋がらないとなった時、プロバイダ有料の固定アドレスサービス(月額4,000円)に申し込もうかとか、固定のドメインに繋いでくれるダイナミックDNSサービス(biglobe 月額200円)に申し込もうかとか、さんざん悩んで苦労して見つけた方法なんです(笑)無知は怖い・・・
まーネット関係は本当に難しいです(^^;)多少は勉強になって良かったですけど(^^)/
あとはChromeリモートデスクトップも良い面が沢山あるので、うまく使い分けていこうと思います。
テレワークの参考になれば幸いです。