長い間妄想していた石壁タイルを「おうち時間」を利用して実行してみました。
ネットで見つけた理想の石壁はこんな感じ
これらは多分天然石。ダウンライトの照明で石壁のゴツゴツ感を強調したおしゃれ空間(^^)
石割り肌の白い壁がスタイリッシュ!あくまでも理想はこんな感じ
いきなりですが、完成写真からどうぞ!
天然石の割り肌タイルにはかないませんが、なかなかイケてると思いません?
色々苦労もありましたが、理想に近づけて良かった(^^)
自分1人では施工できない部分もあり、友人(電気工事士)の手を借りながら少しずつ進めました。
では完成までの道のりをどうぞ~
まずはダウンライトのチョイス
実はこれに1番時間を使いました^^; センス良くタイルに影をつけたかったので・・・
雰囲気重視の場合に限り、壁を照らすダウンライトは蛍光灯のような明り取りとして考えない方がスタイリッシュだと信じています。
ちょっと予備知識。 この画像だけでも大変参考になります!
左から
壁から150㎜ 集光タイプ(中角~挟角)
壁から150㎜ 集光タイプ(広角)
壁から300㎜ 拡散マイルドタイプ
壁から600㎜ 拡散マイルドタイプ
皆さん、どれがお好みですか? 多分新築などで特に注文入れない場合は一番右のパターンが多いように思います。
今回は雰囲気重視なので一番左!!
ということで、ダウンライトこだわりポイント!
- 壁からの距離(バランスが良いを150㎜希望)
- LED電球交換可能(E11)必須
- 雰囲気重視のLED配光角は挟角~中角(集光)希望
- 角度調整付き(ユニバーサル)必須
- 眩しく無いタイプ(グレアレス)必須
- 取付け開口がφ75くらいのコンパクトタイプ。
- 欲を言えば調光器を付けたい
など、プロでも見落としがちな重要な要素です。
■ 1番目の「壁からの距離」ですが、壁から程よく近いと石壁に雰囲気のいい影が出せます。(我が家の場合、天井裏の梁の位置が悪く、壁から照明の中心までは仕方なく90mmとちょっと近寄りすぎ。 理想は150mm程度まで)
■ 2番目に関しては、長寿命と言われるLEDにも稀に短命有り。その場合電球の交換のみで対応可能。万が一色調が気に入らなかった場合でも自分で交換できる。
■ 3番目の「LED電球の配光角度」については、雰囲気のある空間を目指す場合、広角(拡散)だと壁の上部ばかり明るくなったりタイルに影が出にくかったりするので、しっかり下まで届くシャープな配光の中角~狭角(集光)18°を選択しました。
■ 4番目の「角度調整付き」ユニバーサルと言います。これがあると照らす角度を後から微調整できるので必須ですね。※下図参照
■ 5番目の「グレアレス」を必須にしたのは、一般的にダウンライトは直視するとかなり眩しいですが、グレアレスタイプを選択しておくとそれらが軽減され、スッキリおしゃれな空間になるから。
■ 6番目に関しては、照明器具を小さめにして存在感をなくすため。
■ 7番目の調光器は予算があれば絶対おすすめ!(付けました!)
他サイトで見つけた、わかりやすい実際の施工例をいくつかを挙げてみます。
好みにもよりますが、こちらの例では光源は壁に近くてLED配光角度が広角でグレアレスでない場合です。※結果、光が広がりすぎで下まで届かず、その割にダウンライトが眩しいく感じてしまっています。どちらかと言えば広がり重視ですが、広角ならもう少し壁から離したいところ・・・
こちらはエコカラットを照らした例です。玄関ということもあり均等な広がりと明るさに重点を置いた設計施工だと思います。超広角で壁からの距離が遠いとこういう感じになります。グレアレスではないのでちょっと眩しいですが全体の配光が均等で生活のしやすさはピカイチ。
こちらも玄関でしょうか? 先ほどと違うのはダウンライトを壁に寄せて配光の狭いLEDで意図的に影が出るように配置しています。ちなみに貼られているのはエコカラットプラス Gシリーズ グラナス ヴィストではないかと思います・・良い意味で全体に明暗のムラが出来、雰囲気は抜群!
こちらの例では、この角度から照明自体見えませんが、この配光の感じだとグレアレスの挟角。下までしっかり光が届いており、壁からの距離も短いタイプだと思われます。明るさよりも雰囲気重視と割り切った感じがカッコイイ!(好みです)
リビング-テレビ-関節照明-北欧-ACTUS…などのインテリア実例 – 2016-07-15 21-43-41 | RoomClip(ルームクリップ)より
そこら辺をふまえて選んだダウンライトは
埋込穴φ75のコンパクトなダウンライト。ユニバーサル、グレアレスです。
LEDが別売なので、配光角18°のこちらを選択。なんといってもこの電球色の色味が好みです。もちろん調光器対応。
早速ダウンライトを付けました!
タイルを張る前にダウンライトを付けました。位置決めや穴あけは自分で行い、配線に関しては電気工事士資格のある友人の出番(^^;;
グレアレスのお陰で全く眩しさを感じません!恐るべしグレアレス!!集光LEDの効果はまずまず。※しかし先ほども説明しましたが、梁の関係上理想よりも壁に寄りすぎ!ちょっと残念!
あと
お気づきかと思いますが、左ダウンライト直下にインターホンが来ちゃってます(-_-;) 当然ですが入居当初からこの位置。ちょっと低くドアから遠かったので使いずらいのです・・
なんと!これを機に思い切ってインターホンやスイッチを移設させました!
石膏ボードを一部剥がして張り替えたとしても、どうせタイルで覆われるので、またとないチャンス!
※とは言っても集合住宅の防災インターホン。電源を切ったり配線を外したりすると問題が出そうなので、配線は一切外さずに移動させました。
そして、これが移設工事の途中画像です。お見せできるような代物では無いのでモザイク(笑) 間柱や配線の長さが影響してずらせたのは本の少し(-_-;)
標準的な石膏ボードのサイズは、3×6尺(910mm×1820mm)です。厚みはマンションだと大体9.5mmです。しかし画像↑の通り1枚も必要ないんですよね~
そこで近所のロイヤルホームセンターをウロウロして見つけたのが天井用の石膏ボード・ジプトーン1.5×3尺(455㎜ × 910㎜ × 9.5㎜)しかもバラ売りで1枚187円(税込)と激安!
今回はジプトーンをホームセンターで2枚購入して対応しました。石膏ボードの1/4サイズでちょっと使いたい時にも重宝しそう!
表は化粧シートが貼られているので使うときは裏返しで!
インターホン・スイッチ類の配置変更が完了しました。
本当は全体をもう少し上にしたかったのですが、配線の長さや間柱(まばしら)との兼ね合いも有りこの辺で妥協しました。ただ、ギリ配光から外せたのとドア寄りで少しだけですが高い位置にに移動出来たので、かなり使いやすくなりました!
ストーンタイルの選択
タイルの種類
- 天然石タイル
- セメント系ブリックタイル
- セラミック系タイル
- 多孔質セラミック(エコカラットなど)
出来るだけ凹凸の多いラフな感じのタイルが希望なんですが、そうなると天然石、コンクリート系、セラミック系となりますが、マンションでカットなど加工が無理っぽいです。※軽量セメント系ブリックタイルはカット出来そうですが、レンガタイプがほとんど。レンガだと目地入れが大変そう・・・
そうなるとエコカラットなどの多孔質セラミック一択⤵︎ ここは妥協が肝心^^; ※カッターナイフで筋を入れて割ることが出来る。
ということで「エコカラット」で探しましたところ、これが一番気になりました・・色がもうちょい白いといいのですが・・・
こちらは小さめのブロックとラフなテクスチャーが気になります。
そして、やっと見つけました!
値段もエコカラットより安く、性能はエコカラット同等という謳い文句!
その名も「純・Ⅱ」という漆喰タイルです。「BR-31」というボーダーのホワイトを選びました。
先ほど紹介したエコカラット「ランド ( 石ハツリ面 ) 」のサイズ感に表面の質感は「グラナス ヴィスト」に近い感じで色調は真っ白!
画像でしか確認していませんが質感はまあまあでしょうか?
ただ、見た目以前にこんな効果も期待できそう
- 調湿
- 消臭
- 防音
- 主成分である消石灰は、アルカリ性(H9~12)でカビや細菌の発生を抑える
- カッターナイフで筋を付けてキレイに割ることが出来る。
そして届いたのがこれです!(実物)
実物を手にした感想
- ガチガチに固まった石膏のような感じ
- タイルのように冷たい
- 感触はさらさら
- 思っていたよりも割れやすい
- 触っても粉は付かない
タイルを購入したので、さっそく施工に入ります。
まず動画で貼り方を習得。
タイルのサイズ:
シート状になっているので、楽に貼っていけそうです。今回は 8m2 分用意しました。
- ※1m2に10シート必要。(1ケース10シート入り)
- ※タイルは全てバラバラにすることも出来る。
接着剤の固まってしまう時間を考慮して2段(シート)区切りで貼っていきました。
接着剤を塗り込んで行きます。
接着剤はこの「セメダイン タイルエースL Pro ホワイト」をつかいました。これ1つで1~2m2貼れる量です。※今回は1本で2m2使えました。※計4本使用
商品名に「L」有りと「L」無しがあり粘度の違いのようです。「L」付きの方が柔らかく伸びがいいので素人には塗りやすいです。心配していた匂いもほとんど感じませんでした。
余計なところに接着剤かがつかないように養生テープやマスキングテープでしっかり養生して、クシベラで接着剤を塗り込みます。
使ったクシベラ(のりヘラ)はこちら
接着剤を塗り終えたら、養生テープを剥がしタイルシートを貼って行きます。
今回は上部に端数が来てほしくなかったので上から順に貼っていきました。
タイルの不要な部分は予めカットします。慣れてくると定規を当てカッターで5回ほどスジを入れると後は指で簡単に「パキン」という音とともに割れてくれます。
さらに慣れてくると、こんなに細くカット出来るようになります!カッターナイフで2回ほど筋を付けて、プラカッターで自然に割れるまでこするとうまくいきます。
↓ 使ったプラカッター(アクリルカッター)はこれ
この細いパーツはドアのすぐ上の隙間に使いました。(80番のペーパーで調整)
スイッチやインターホンなど加工に時間がかかりそうな部分は、接着剤の硬化時間もあるので後回しにしました。
接着剤の張り合せ可能時間:
23℃ → 60分以内
35℃ → 30分以内
このコンセントくらいは出来るかな?と練習を兼ねて後回しにせず完成させました。
コンセント周りには極力薄手のタイルを集めて貼り付け、隙間が出ないように気を付けました。カットがガタガタですがパネルに隠れるんで大丈夫です。
どうしてもパネルが浮いてしまう高い部分が残った場合は80番のペーパーヤスリで調整しました。
なかなかうまくいきましたよ(^^)
この要領でインターホン、スイッチ周りもこの通り!
やっとこさで完成!
そして、こだわりの照明を点灯!
凹凸が少なめのタイルだったので、しっかり影が出るのか心配でしたが、壁から90㎜が良かったのか雰囲気出ているようです(^^) いかがでしょう?
自分の中では影の出方も大満足です!
ダウンライトはあとから一個追加して合計4個!
タイルのホワイトはちょっと冒険だったのですが、イメージに近く良かったです!
漆喰タイル施工後の効果について
今回LDK約23帖の壁、約8m2の面積に調湿漆喰タイル(純・Ⅱ)を施工しました。
- 夕食にお鍋をした次の朝、これまでは換気したくなるくらい匂いが残っていたのですが、ほぼ匂いがしなくなった!消臭がすごいです。
- リビングのテレビの音が隣の部屋で体感8割減った!防音効果も高いみたいです。
- 今のところ調湿については良く分かりません。梅雨時期に期待!
- 部屋の空気が奇麗になったような感じがして気持ちいい!
皆さんも「おうち時間」を利用して、これまで出来なかった大胆DIYに挑戦してみてはいかがでしょう!